トランプでトレーニング!
トランプっていろいろな遊び方がありますよね!
ババ抜き、神経衰弱、七並べ、大富豪などなど。
トランプ遊びは、遊び方によって様々な能力が必要だと思います。
ババ抜きだと、ジョーカーを持っているのは誰か見極める判断能力だったり、観察力だったり。神経衰弱は一度表にしたカードを覚えておく記憶力。七並べは相手が出すカードや自分が持っているカードを出す順番を考える戦略的思考。
我が家では長男がトランプ好きで、保育園でも友達をトランプをやっているみたいで、よく“トランプやろう!”っと言ってきます。
いろいろな遊び方を教えて、ゲームのルールを覚えたり、どうやったら勝てるのか本人なりに考えたり、トランプ遊びは成長していく過程で良い遊び道具かと思います!
そんな中、最近は新しい遊びをやっています!
“TMT”というものをご存知でしょうか。
TMT=Trail Maiking Test
脳卒中のリハビリをする際に評価の一環として実施するテストのようですが、臨床神経心理学の父の一人とされるアメリカの神経心理学者ラルフ・ライテンによって、1944年に考案されたものらしいです。
視覚的な注意を維持し、“タスクスイッチング”の能力に基づいて、陸軍兵士の一般的な知能を評価するために開発されたそうです。
タスクスイッチングとは、あるタスク(課題)から次のタスク(課題)へ無意識に焦点を移すことです。
TMT-AとTMT-Bがあり、Aは1~25までの数字がランダムに書いてある紙を用意し、1から順番に線で結び、全て繋げるまでの時間を測定します。Bは1~12とA~Lのアルファベットがランダムに書かれた紙を用意し、数字と文字を交互に繋いでいき、全て繋げるまでの時間を測定します。(文字は、“あ~し”でも良いです。)
このようなテストがありますが、これを応用してトランプで遊びます!
トランプのハート💗とスペード♠を1~13までそれぞれ用意して、26枚のカードをランダムにテーブルに並べます。(ダイヤ♦とクローバー☘でも良いです。)
これを💗1→♠1→💗2→♠2・・・のように赤と黒を交互に取っていき、全て取り終えるまでの時間を測ります。
TMTの使用目的は脳の前側部分(前頭葉)に関わる、計画性や自己制御、記憶形成や共感、注意などの高度な認知能力を評価する際に用いられます。
子どもの脳の発達は、からだの姿勢の維持や呼吸・睡眠、食欲や情動、自律神経などの働きを担う“古い脳”ができてから、記憶や思考、指先を細かく動かす微細運動、言語や情感を担う“新しい脳”が発達し、最後に人間らしさの脳と言われる”前頭葉”が発達してくると言われています。
前頭葉がしっかり発達してくるのは10歳くらいとも言われています。
そんな前頭葉を使った遊びなので、5歳の長男はなかなか難しい内容ですが、目の前にトランプがバラバラにあって、それを順番通りに並べ(課題提示)、時間を測る(タイムトライアル)っといかに速く取れるか、ミスなくできるかと長男にとってはワクワクするような遊びみたいで、よく私と勝負しています!
最初はルールの理解に時間がかかりましたが、慣れてしまえばあとはどれだけ速く取れるかの勝負なので、長男は頑張ってやることができています。
まだまだ1つ1つ取るのに時間がかかってしまいますが、次に取るカードを間接視野で見ることができたり、計画的に考えることができたり、カードを取る時の指先の動きの能力など1つの遊びに複数の課題が散りばめられているため、以前書いた“遊びが学び”にも繋がっていると思います!
子どもの時期は、遊びながら成長に繋げられると良いと思っています!
まだまだ長男には負けません(笑)
これからもいろいろな遊びを子どもたちには経験してほしいと思います!