寝相が悪い=悪いこと?
私の家庭の寝室は、シングルベッドを2つ並べて、そこに大人2人と長男が一緒に寝ています。(長女は赤ちゃん用のベッド)
ほぼ毎晩の出来事ですが、長男の寝相がすごいんです!
長男を間に挟み一緒に川の字になって寝たつもりなのに、ちょっとするとゴソゴソ動き出して、足元側に移動したり、親を乗り越えてベッドの端っこに行ってしまったり、いつのまにかベッドの下にいたり・・・。
同じところで寝ていることはほとんどありません。
少し前までは、あまりの寝相の悪さにベッドから落ちてしまったこともありましたので、落ちても大丈夫なようにクッションを周りに敷いたりして対策もしてましたが、今では落ちることなく、器用にベッドの端で寝たり、自分からベッドの下に行くような形で下りるようになっています。
なぜ、うちの子はこんなに寝相が悪いのか?
子どもの特性なのか?
そもそも寝相が悪いって悪いことなのか?
ふと、考えてみました。
つい先日、知り合い(大人の方)に寝返りってした方がいいの?っと素朴な疑問をされたことも思い出し、大人になると確かに寝相が著しく悪い人も多くはないと思います。
そのようなことも含めて、今回は寝相について考えてみたいと思います。
そもそも寝返りは、なぜするのでしょうか?
赤ちゃんの寝返りと大人の寝返りでは意味合いが変わってくると思いますが、赤ちゃんの場合は、成長の過程で首がすわってきて、体幹や腰の筋肉が発達してくると動きの中で寝返りを覚えていきます。
寝返りができるようになってくると、うつ伏せの過程からずり這いが始まったり、四つ這いが始まったり、ハイハイができるようになってきたり・・・1つ1つ段階を経て歩くことへ繋がっていきます。
寝返りの動作にも“身体を丸めてやる”やり方と、“身体を反ってやる”やり方の2パターンに分かれますが、そういった動きの中で、手足の筋肉も発達してきて力が付いてくるので、赤ちゃんにとって寝返りは、動き出しの登竜門かもしれませんね。
大人になると、ある程度筋肉は発達し、余分な力を使わずに寝返りもできるようになります。
寝返りをしなくても寝ていることができる人もいるかもしれません。
しかし、寝返りをせずに一晩経つとどうでしょうか?
起きた時に身体がガチガチになっていたり、肩や腰が痛くなっている経験をされた方もいるのではないでしょうか。
日本人の平均睡眠時間は約7~8時間とされていますが、全然動かなかったら筋肉の収縮が少なく、血流が悪くなってしまったり、関節が硬くなってしまったりするので、朝起きて身体を動かすと筋肉や関節が動きについてこれず、動かしにくさや痛みの症状として表れたりしてしまいます。
参考:日本睡眠科学研究所HP
しかし、自分がいつ寝返りをしているか、どれくらい寝返りをうっているかはなかなか分かりにくいかと思います。
朝起きた時に身体が動かしにくかったり、どこかに痛みが出ている方は、夜間の寝返りが少ないのかもしれません。
一概に寝相が悪いという人も、子どもの場合は“成長過程の一つ”、大人の場合は“自分の身体を守ろう”として、無意識に身体を動かしているのかもしれませんね。
自分に合った枕やマットレスを選ぶと自然と寝返りがしやすかったり、起きた時の身体の調子も変わってくるかと思います。
普段、起きた時に何かしら身体症状がある方は一度考えてみても良いかもしれませんね。
今回は、寝返り・寝相を赤ちゃん目線と大人目線で考えてみました。
長男の寝相の悪さも成長過程の一つと思って、温かく見守ってあげようと思います。